2月4日頃から立春となり、陽の気が上がり始めます。「風」の季節で、自然界ではインフルエンザや風邪が流行します。 体の中でも風が吹き、中風、すなわち脳卒中になる人が増えます。中風は文字通り「風が中(あた)る」という意味です。脳卒中になると体が麻痺したり、手が震えたりしますが、これが風にあたって木が震えているように見えることから中風といわれます。特に、高齢者は冷たい風にあたって血圧が上昇し、脳卒中を起こしやすくなります。 節分には、「季節を分ける」という意味があり、中医学では1年のスタートにあたります。陽の力が少しずつ強くなって風が吹き、風が雪を溶かします。溶けた雪が蒸発して雨が降り(雨水、2月19日頃)、その雨にびっくりした虫が這い出します(啓蟄、3月6日頃)。一般に、2月は「真冬」と捉えられていますが、実は春はもうそこまで来ています。
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