ヒメコマツのリグニン関連松ぼっくり抽出物の抗菌範囲
Oh-Hara T, Sakagami H, Kawazoe Y, Kaiya T, Komatsu N, Ohsawa N, Fujimaki M, Tanuma S, Konno K. 名古屋市立大学薬学部(日本)
ヒメコマツの松ぼっくりから5%NaHCO3、3%NH4OH、1%NaOH、4%NaOHが抽出され、その抽出物が黄色ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌、肺炎桿菌、カンジダ・アルビカンス、サルモネラ腸炎菌にそれぞれ感染したマウスにおいて抗菌活性を起こすことができるかテストされた。これらのアルカリ性の抽出物はこれらの微生物の菌株の最初の5つに対して効果があり、その活動はほとんどがph5の酸性沈殿物から回復された。Sephadex LH-60分子においてさらに細分化をすすめたところ、分子量が一番重いものが最も有効であった。UV、NMR、そしてIR分光法からのスペクトルデータに基づき、これらの生物活性物質内の化学構造はリグニン関連の構造であると推定される。
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