■ 介護レベル3が2年後、介護レベル1へ
漢方の野崎薬局
80代、男性。平成15年になってすぐ、岐阜の病院でアルツハイマーと診断されました。 家族がはじめに気づいたのは、お風呂で排便した時でした。「もう年だからしようがない」とは思うものの、お孫さんが下宿先から帰省した時、「知らない人が家に上がってきた!!」と大騒ぎになったのにはじまり、食事をしたかどうかを覚えておらず、「本当にお昼ご飯を食べたのか」と何度も聞きかえします。庭の松の枝もどんどん切ってしまい、奥様をはじめ家族は不安にかられていました。
病院では、脳の萎縮が見られるとも言われました。病院の先生に、はじめに指導された事は、近所の方に事情を説明して、徘徊していたらすぐに連絡してもらうよう頼んでおくことでした。
その後、来局されて、漢方薬や健康食品を飲んでもらいながら、定期的に鍼灸治療を行うようになりました。しかし、すべてを続けることができなかったので、松節だけを毎日服用していただくことになりました。この時の様子は岐阜新聞で記事として取り上げられました。
平成17年2月ごろ、奥様が「主人が、主人が」と笑顔で来局され、回復しているとの嬉しい知らせを届けてくれました。実際にお話をさせていただきましたが、出版した小説『海嘯(うみなり)』からお孫さんのことなど話題も豊富にお話しされる様子に驚きました。ぜひ記念写真を撮らせてほしいとお願いしたところ、「着替えてくる」と言われて、スーツで戻ってこられました。
今では、週に3回以上デイケアーに行って、麻雀を楽しんでいるとのことです。ご主人を支えてきた奥様の笑顔が印象的でした。
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