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タンポポT-1 松節 東西医学融合研究会通信  肝臓病 腎臓病 糖尿 関節炎 変形性関節症 不妊症 緑内障 循環器疾患などの臨床報告
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|| 南山雪茶のチカラ



|| 東西医学融合研究会通信 2005年4月号 掲載


 
南山雪茶の抗アレルギー研究
 
広州中医薬大学 教授 蘇子仁

南山雪茶は鼻汁中の好酸球を抑制する。


アレルギーの病気を持つ患者30人を15人ずつ2組に分け、一方は南山雪茶を、もう一方は甜茶を服用した。被験者はアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性結膜炎である。
3日後、南山雪茶を飲んだグループの鼻汁中の好酸球は半分に減少し、一週間後にはゼロになった。甜茶を飲んだグループの鼻汁中の好酸球には変化がなかった。
【実験方法】
 
鼻汁は薬包紙で鼻をかんでもらうか、綿棒で軽く鼻汁を拭い取るようにして採取する。鼻汁をスライドガラスに塗布して乾燥させ、染色した後に顕微鏡で観察する。好酸球顆粒は染色すると赤く染まる。判定基準は、目につく程度を+、群在しているのを+++、その中間を++とする。
 スタート3日後7日後
南山雪茶+++++
甜茶++++++++
【結果】
 
南山雪茶が鼻汁中の好酸球を抑制することが確認された。
アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性結膜炎患者などのアレルギー患者は、吸入性抗原であるハウスダスト、ダニ、花粉、真菌などで繰り返し発作を起こし、鼻の非特異的過敏性が亢進している。鼻を始めとする上気道に炎症、粘膜腫脹が起こり、好酸球が滲出する。
南山雪茶は上気道粘膜の好酸球を抑制するので、咳や鼻水の治療に使うことができる。ハウスダスト、ダニ、花粉、真菌などに対するアレルギーが軽減する。
 

南山雪茶には強い抗ヒスタミン作用がある。
 
2004年8月から2004年10月にかけて、付属病院に通院中の各種アレルギー疾患患者131人を対象に実験を行った。
年齢は0歳〜78歳で、41人が男性、90人が女性であった。アレルギー疾患の内訳は、アレルギー性鼻炎が32人、アトピー性皮膚炎が14人、気管支喘息が77人、蕁麻疹が8人で、一部は疾患の重複がみられた。
実験において、南山雪茶の投与開始前と開始後2週間ごとにヒスタミン遊離試験を行った。
抗原刺激による南山雪茶のヒスタミン値は370ng/ml 、これと比較して甜茶のヒスタミン値は2850ng/mlであり、南山雪茶によって有意にヒスタミン遊離率が抑制されていることが示された。吸入アレルゲンはダニを用いた。
【実験方法】
  1) モノクローナル抗体を用いて末梢血中の白血球を分離する。
2) 分離白血球にアレルゲンを作用させて好塩基球のヒスタミン遊離反応を行う。
3) モノクローナル抗ヒスタミン抗体を利用して遊離されたヒスタミンを酵素免疫測定法により測定する。
【結果】
 南山雪茶には強い抗ヒスタミン作用がある。アレルギー性鼻炎(花粉症)、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、蕁麻疹などの痒み、喘息の治療に使用が有望視される。
  

※東西医学融合研究会通信の各コンテンツはご自由にご利用下さい。


 
東西医学融合研究会通信
 2005年4月号

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