【リンドウ】
リンドウは漢字では竜胆と書きますが、これは根が熊胆よりも苦いので竜の胆という意味があります。ヨーロッパのアルプスに自生するゲンチアナと同じゲンチアナ属で、欧米ではゲンチアナ根を苦味健胃薬として用います。胃液分泌促進や腸管運動促進効果などがあります。
漢方では清熱燥湿、瀉火、止痙の作用があり、強い抗菌作用と抗炎症作用があります。リンドウは漢方薬の竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)に含まれます。竜胆瀉肝湯は皮膚病や湿疹に使われますが、日本では水毒によく使われます。
【桔梗】
桔梗は韓国では一般の食卓によく上る食材で、根を塩漬けにして食べます。漢方では桔梗の根が使われますが、全草も使えます。
桔梗にはキョ痰止咳作用や抗炎症作用があり、気管支の分泌を良くしてリンパ節の腫れをとります。浅田飴(桔梗・吐根・甘草・人参・麻黄)や龍角散(桔梗・杏仁・甘草・セネガ=遠志)には桔梗が入っています。
桔梗と桑葉のお茶は血糖・コレステロール・血圧を下げます。また、胃酸を抑えますので胃潰瘍に効きます。桔梗の特殊な働きとして、排膿作用があります。脂肪腫がある場合メスで切ると傷が残りますが、桔梗を飲むと早く破れて膿が出てきます。
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