チベットの高山植物である紅景天はチベットの二大秘薬といわれる貴重な薬草です。 赤血球と酸素の結合を増やし、血液中の酸素濃度を増加させることが研究で明らかにされています。
ストレスや老化で体の酸素取り込み機能が低下すると心臓に無理な負担がかかり、心臓がさらに弱くなります。紅景天には赤血球が酸素を取り込む機能を強化する作用がありますので、紅景天を使用すると肺の機能だけでなく心臓の機能を助けることができます。BNP値が高い方に紅景天はおすすめです。 紅景天は臨床においてもよく使用されています。末期癌の患者さんが紅景天を使用すると肺の機能不全など、また心不全や喘息の患者さんは心機能が改善されることが確認されています。
今年、船戸外科・内科クリニックから12名がインド経由でチベットへ旅行に行きました。海抜4000メートルの地域では酸素不足から高山病になり、肺水腫という病気になります。12人のうち10人は日本を出発する前から紅景天を飲み、チベットでも元気に過ごしました。残りの2人は、最初現地で軽い高山病の反応がありましたが、紅景天を使ったところ元気になり、無事に旅行を続けることができました。この例も紅景天が心臓を強化する実証として挙げられます。
【BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド:brain natriuretic peptide)】
血中の測定値の基準範囲は18.4pg/ml以下とされます。
BNPはヒトでは主に心室(一部は心房)から分泌される循環ホルモンで、強力な利尿作用、血管拡張作用、レニン・アンジオテンシン系抑制、交感神経抑制、心肥大抑制などの作用があります。心筋を保護または心不全に拮抗して病態を改善させる方向に働きます。
BNPは心臓の負荷が増えたり心筋の肥大が起こると上昇します。その血中濃度は心機能の低下に敏感に反応して上昇し、心不全の重症化とともに急上昇するので、現時点では心不全の診断と重症度評価に用いられています。急激な変動がないために、検査の再現性・定量性が安定しています。
慢性心不全、慢性腎不全、本態性高血圧症、心肥大、急性心筋梗塞などの疾患においてBNPは高値を示します。
|
|
|