2005年初の気 <花粉症の流行>
2005年、乙酉(きのととり)の五運は金運不及で、金の気が弱くなるので火が相対的に強くなる。
六気は「陽明燥金司天、少陰君火在泉」である。2005年の前半は金が支配するので乾燥し、特に肺の病気が多くなる。東洋医学の視点からも3月に花粉症が流行り、インフルエンザにも注意が必要となる。後半は火が支配するので暑くなり、温病が流行する。
<肺や胃にたまった水を利水する>
初の気は大寒から春分後13日までである。主気は厥陰風木。陰の気が動き出して寒くなり、気も下がる。寒い春になる。気を発散しなければならない時に発散できないので体に気がこもって熱になったり、顔や目が腫れてむくむ。
陽が抑えられるので眠く、鼻血、くしゃみ、あくび、吐気がおこりやすい。尿の色は黄色又は赤で、悪化すると排尿時に痛みが出る。アトピーや花粉症が流行る。
肺や胃にたまった水を利水することが大切である。苦いもの、辛いもの、塩辛いものを食べて汗をかくのがよい。
<肺を強くして病気を予防する>
@ 温灸法
中府: 鎖骨中点の下。特に押すと痛いところは毎日左右それぞれ 15分間温灸する。
百会: 頭の真ん中。15分間温灸する。
A漢方薬 脾を強くして肺の邪気を除去する。
銀翹散、桑菊飲、辛夷清肺湯、荊芥連翹湯、白虎加人参湯
タンポポ茶は解毒、抗アレルギーの作用がある。
B 食事 白や赤の穀物を食べて真気を保つ。
例: 人参、みかん、イチゴ(赤)
大根、白菜(白)
玄米、りんご(赤、白)
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