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タンポポT-1 松節 東西医学融合研究会通信  肝臓病 腎臓病 糖尿 関節炎 変形性関節症 不妊症 緑内障 循環器疾患などの臨床報告
タンポポT-1 松節 東西医学融合研究会通信  肝臓病 腎臓病 糖尿 関節炎 変形性関節症 不妊症 緑内障 循環器疾患などの臨床報告


不妊症 生理不順 生理痛 子宮内膜症 などの婦人病 タンポポT−1 松節 臨床報告
C型肝炎 肝機能低下 肝臓癌 などタンポポT−1臨床報告
黄班変性症・緑内障・白内障・糖尿病性網膜症...松節・タンポポT−1・漢方薬を併用して使い治療 谷口眼科 長谷川治彦医師

医学博士 Dr.ショーキ タンポポT−1の開発者


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タンポポT−1 松節 よくある質問 タンポポ茶 松康泉

Dr.ショーキの医学講座 分子栄養学・分子矯正医学講座 毎月第4火曜日 大阪












































































































   
   



|| 東西医学融合研究会通信 2004年6月号

松節の温陽利湿作用
利湿から病気を治す
 日本は湿の病気が多い。四方を海に囲まれているため湿度が高く、食生活の西洋化で内湿も多い。特に今年は雨が多く、天気は寒くなったり暑くなったりと不安定なので、春の陽気も安定しない。
  今年は温病的様子がよく見られる。残念なことに多くの人が温病を誤解しており、温病を伝染病や感染症の治療方法論と勘違いしている。温病と温疫は違う。温病の代表的な学者には内科、婦人科、小児科、皮膚科の名医も多い。 温病は湿邪氣をとるという考えかたがある。以下の臨床が参考となる。今回の症例は春先の患者である。これから天気は暑くなるので、瀉熱利湿が必要だ。タンポポT−1と併用すれば、いい効果を得ることができる。
 
松節の温陽利湿効果について
 <温陽> 松節は温性で督脈に入り体を温め、血流を良くする。督脈は陽の海といわれ、全身のエネルギーの元である。
 <利湿>腎は中医では生命の根本と見なされる。腎経は足裏の湧泉穴から始まり、長強穴で督脈と交わるので、腎経と督脈は互いに関係しあっている。督脈を温めると尿が良く出るのはこのためである。逆に督脈に元気がなかったり、詰まっている時には尿の出は悪く、その結果、体の中に湿が溜まる。
例えば、膝の痛みは「湿がたまっている」と考える。だから雨が降ると痛む、水が溜まる、腫れるといった症状が現れる。 この場合、温めることで症状は改善する。暖めると局所の循環が良くなり、尿がよく出るので、体内から水が排出され、たまっていた湿が取れる。これが松節の温陽利湿効果である。
松節のキョ風活絡作用について
 <キョ風> 松節は体の陽の気を強くして風邪を外に出す作用(キョ風)がある。 体のまわりには衛気という陽気があり、体を守っている。しかし、ストレスなどがかかると衛気が少なくなり風邪が体内に侵入する。この時、督脈を温めて陽の気を強めてやれば風邪が体外に出る。
<活絡>
 
松節は温陽して経絡を通す働き(活絡)がある。冷えて循環が悪い場合には、督脈を暖めることで血液、経絡の循環が良くなる。 以下に松節が督脈を温陽して血流を改善し、利湿した症例をあげる。
資料提供:艸木園カサイ薬局 葛西周平先生
■ 腎の陰=元々の腎
   腎の陽=督脈
■ (督脈の温陽によるキョ風)   春に陽気が昇ることはよいことであるが(陽気は督脈、太陽膀胱経を昇る)陽虚、肺気虚体質や寒邪、湿邪が体内に停滞している場合は、衛気(肺の気+督脈の気)不能となり、風の邪が侵入する。春陽の上昇と共に風の邪は上昇するため、めまい、血圧上昇(不安定、最低血圧の上昇)、のぼせ、自汗、不安、不眠などの症状が発生しやすい。これらは肝陽上亢とは違うものであるから、木を抑え過ぎるのは良くない。(安定剤を使うとボーッとしてしまう)頭は熱くめまいがするが足は冷える。
<治法>
督脈、膀胱経を温陽することによってキョ風する。
<薬方>     
葛根加辛夷川キュウ湯− 通陽、キョ風
牛車腎気丸−  肝腎の陰を増す。利水(湿を取れば陽気がめぐる)
風の邪の上昇によるのぼせであるので、葛根加辛夷川キュウ湯や麻黄附子細辛湯を
用いてのぼせることはない。

<症例1>
69歳女性。 3/5 3月になって耳鳴りが大きくなり、頭がフラツク。寒い日は頭が重く、フラツキもひどくなる。夜眠れない日がある。両方の太ももの外側が痛む。足が冷えるのでホカロンを貼っている。
処方 五積散合牛車腎気丸、松節  7日分
3/24 耳鳴り、フラツキ、不眠はだいぶんよくなった。
    両方の太ももの外側の痛みは消失したが、両太ももの裏側が痺れる。
    処方  葛根加辛夷川キュウ湯合牛車腎気丸、松節  7日分
4/1  頭重、フラツキは消失。足の痺れ50%改善。
    老人や不妊症の人は命門が冷たい人が多い。
    →内臓が冷えている→命門とヘソに温灸やカイロをするとよい。
<症例2>
65歳女性
4/1  めまいを起こしやすい体質、釣藤散合半夏白朮天麻湯でよくなっていた。今年は3月中旬より、フラツキはないが血圧が170mmHg台/100mmHg位に上がることがよくあり、動悸もする。足が冷える。
処方  葛根加辛夷川キュウ湯合牛車腎気丸、松節、牛黄清心丸(1/8丸×3) 7日分
4/8  血圧は130mmHg台/70mmHg台に落ち着いている。動悸は消失。
   心熱をおろす。@牛黄 A熊胆、大黄(四川大黄は清熱利湿)
   湿痰→三焦経が詰まり化熱→心の動悸
   督脈の温陽→三焦経の湿痰の除去→動悸の改善
<症例3>
 26歳女性 以前通っていたクリニックではクロミッドを服用しないと排卵は起こらなかった。
12月 参茸補血丸によって25日目頃に排卵するようになったが、高温相は5日間と短かった。
2月  1月末に風邪をひいてからは参茸補血丸に加えてHMGの注射を受けるも、体温は36.0℃以下で卵胞は14mmまでしか発育しなかった。
3月  風邪の邪が督脈−任脈の流れを阻害していると考えられたので、葛根湯合牛車腎気丸と松節を処方。卵胞は16日目で18mmに発育した。 督脈温陽によるキョ風作用で卵胞の発育がよくなったと考える。