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タンポポT-1 松節 東西医学融合研究会通信  肝臓病 腎臓病 糖尿 関節炎 変形性関節症 不妊症 緑内障 循環器疾患などの臨床報告
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黄班変性症・緑内障・白内障・糖尿病性網膜症...松節・タンポポT−1・漢方薬を併用して使い治療 谷口眼科 長谷川治彦医師

医学博士 Dr.ショーキ タンポポT−1の開発者


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Dr.ショーキの医学講座 分子栄養学・分子矯正医学講座 毎月第4火曜日 大阪



















































































   
   



|| 東西医学融合研究会通信 2004年6月号

タンポポT-1の排卵促進効果
タンポポT−1の視床下部、下垂体を中心とする排卵機能への賦活作用が観察された
大阪大学 邵輝、佐藤道夫
【要旨】
中国、ドイツでは昔から産婦人科領域において、タンポポは比較的よく使用されており、特に卵巣機能不全、不妊症、更年期障害などの臨床に使用されてきた。西洋医学の観点からは、視床下部、下垂体、性腺系の内分泌学的な機序への関与が推察される。Sprague−Dawley系雌幼若ラットを使用して、タンポポT−1の排卵への効果および視床下部−下垂体−性腺系への影響を検討し、LH−RH分泌を中心として考察を加えた。脳内神経伝達物質、ニコチン性アセチルコリン受容体、視床下部内LH−RHの有意の増加が観測され、視床下部より上位中枢への効果が推察された。タンポポT−1の視床下部、下垂体を中心とする排卵機能への賦活作用が推察された。
 
【実験方法および結果】
  今回、排卵障害、不妊症などの治療で使用されることの多いタンポポから抽出したT−1成分を中心として、その作用機序については内分泌学的に検討を加え、LH−RH分泌の観点から排卵および中枢への効果を検証したい。
 
T 排卵への効果
  文献によると、卵巣機能不全、不妊症、更年期障害、切迫早産などの婦人科領域において、タンポポは若い世代から老年期まで幅広く使用されている。卵巣機能不全に関しても、第1度無月経、無排卵周期症、黄体機能不全などの臨床にタンポポが応用されている。タンポポT−1の作用機序としては、主として視床下部−下垂体系に作用し、下垂体から卵胞および黄体刺激ホルモン(FSH、LH)の分泌を通して卵巣機能を賦活することが推察されている。
  実験1.
視床下部、下垂体機能の活性化 タンポポT−1は幼若ラットにおける排卵に対して効果を示した。自然の周期であれば、生後38日目に排卵が認められるSprague-Dawley系雌幼若ラットを使用する。 @生後25日から31日までタンポポT−1を単独で1週間投与したもの、A生後25日から31日までタンポポT−1とhuman menopausal gonadotropin(hMG)を併用して1週間投与したもの、BhMGを単独投与したものにおいて、それぞれ排卵をみた。 これにおいて、@のタンポポT−1単独投与では54%、AのhMGとの併用投与では89%、BのhMG単独投与では65%に排卵が認められた。 これらの事実はタンポポT−1が直接または間接的に視床下部、および下垂体機能を活性化することを示唆している。
実験2.
排卵率が上がる Sprague-Dawley系雌幼若ラットを用いる。生後38日よりタンポポT−1を体重1kgあたり36mgを連日経口投与し、排卵について両側卵管内の卵子の数を顕微鏡下に確認した。結果は、タンポポT−1投与群の排卵は、対照群と比較して20%の上昇が認められた。
 
U 中枢への作用
実験1.
タンポポT−1は下垂体内のLH、FSH量を増加させる。  Sprague-Dawley系雌幼若ラットを用いる。タンポポT−1を体重1kgあたり36mgを連日経口投与したところ、下垂体内のLH、FSHについては生後29日で変化が認められた。血中LHは対照ラットの0.75ng/mLに対して、タンポポT−1を投与したラットは1.1ng/mLであった。また、血中FSHは対照ラットが1.1ng/mLであったのに対して、タンポポT−1を投与したラットは5ng/mLであり、有意な増加が認められた。
実験2.
神経伝達物質への影響 タンポポT−1の卵巣での排卵促進効果については判明したが、同時に脳細胞のレベルでタンポポT−1がどのような影響を与えているかについて調べた。同じラットにおいてタンポポT−1を投与した生後29日目のラットの脳中のノルエピネフリン(NE)、ドーパミン(DA)、セロトニン(SR)を測定した。タンポポT−1を投与したラットは対照群と比較して、NEは7.2倍、DAは6.8倍と明らかな増加を示した。SRについては0.15倍と増加傾向のみであった。
 
【考察】
幼若ラットにおいて、タンポポT−1の排卵促進作用が認められた。視床下部内LH-RHの増加、下垂体内LH、FSHの増加が認められ、作用部位としては、視床下部−下垂体系として考える。さらに、神経伝達物質、NE、DA、SRの増加がみられたが、これらの物質は痴呆とも関係が深いとされており、タンポポT−1の薬理作用の多様性が期待される。
 
※この論文は1997年11月に第15回ライフサイエンスで発表されたものであり、肩書き等は当時のものを使用している。