Network for Natural Medicine   〜臨床各論〜 震え
「ふるえ」とは医学用語で振戦(しんせん)といいます。「ふるえ」にはいろいろな種類があります。どんな特徴があるのでしょうか?振戦には大きく分けて3種類あります。安静にしている時にふるえが起こる静止時振戦、一定の姿勢をとった時にふるえが起こる姿勢保持振戦と動作をするときにふるえが起こる失調性振戦です。
@静止時振戦 がみられるのはパーキンソン病です。パーキンソン病のふるえの特徴は、コップに水を入れて飲む時は震えないけれども、コップをおいて手を膝の上に戻すと震えがでてくるといった特徴があります。
@姿勢保持振戦 例えば、上肢を前方に挙上させてそのままの姿勢を保持させるとガクガク震える場合です。精神的的な緊張があると振戦は増強することがあります。老人性の振戦や甲状腺機能亢進症、アルコール離脱などの場合にみられます。
@失調性振戦 手や指が目標に近づくにつれて震えが増強し、目標に到達すると震えがやみます。小脳の異常が原因で起こることが多く、小脳の血管障害や脳腫瘍などで起こります。
 
▼原因不明の震えに対し松節服用により改善した▼
東西医学融合研究会 工藤内科クリニック 工藤 卓 医師
 結婚式で記帳したり人前でスピーチする際、手や声が震えて困る。こんな経験をした人もいるだろう。あがって緊張するためとも考えられるが、何の震えもこない人も多い。原因が分からないこれらの震えは中高年に多いが、若者でも発症する。改まった席などで起こりやすく、仕事に支障をきたす場合もある。症状が出やすいのは、字を書くなどの何らかの動作をするときや、乾杯の音頭をとるためにコップを持つなど一定の姿勢をとろうとするとき。震えるのは手や首、声などで、ほとんど気付かない軽い症状から、日常生活に支障がでる重度の震えまで個人差は大きいという。 一般的に震え以外の症状はみられず、年齢を重ねるに従い症状が徐々に悪化するが命にかかわるケースはないという。発病率は四十歳以上で約6%といわれている。  原因については、興奮時に働く交感神経との関係が疑われている。家族や親類で似た症状が出るケースもあるので、「何らかの遺伝子が関係している可能性が高い」遺伝的振戦という説がある。  最近では日常生活を快適に過ごすことの重要性が見直され(QOL;Quality of Life〜生活の質)に対する認識が高まり、重篤な疾患でなくてもQOLを改善するための治療が積極的に行われるようになってきています。
  ▼ 震えの治療 ▼
この病気の治療は 、松の節(松の瘤)を使うことで非常によい効果が見られる。松の節は昔から震えの病気を治す、筋肉及び骨を丈夫する。風邪をとる。経絡を通じる。最近の研究により神経伝達物質の分泌を促進し、交感神経の興奮を抑制すると考えられている。 このような病気はいままで西洋医学薬、漢方薬もいい効果を出すことが出来なかった。。ただし経絡の立場から見ると、患者の震え、痛み、冷えなど症状は、経絡が詰まることで起こると考えることが出来る。
◆松節の筋肉血管系への作用◆
 主成分松節含有の食品使用による、筋血管系に対する作用を研究することで、松節が筋肉系の異常痙攣などに対する改善効果があることがわかる。これにより、筋肉の収縮運動を活発にすることで、筋血管のポンプ作用を促進し、老廃物の排泄促進することが期待できる。